命の道・避難階段

巨大津波から逃れた岩手県沿岸地域の児童・生徒たち。その避難路となったのは三陸縦貫自動車道 釜石山田道路や高台の国道へつながる避難階段だった。

子どもたちが難を逃れた、釜石山田道路。

大槌湾からの津波により、岩手県釜石市の鵜住居小学校、釜石東中学校も被災。だが、生徒ら約560人は、高台にある三陸縦貫道 釜石山田道路に逃れ、助かった。さらに、その道路を使い、当時避難所として利用されていた旧釜石第一中学校の体育館へと移動もできた。さらに、この釜石山田道路は被災した道路の迂回路として人や物資の移動に利用され、地域の孤立を回避した。


子どもたちの命を救った、避難階段。

岩手県岩泉町の旧小本小学校は津波により冠水したが、児童88人らは学校から高台の国道45号に続く避難階段を通り、間一髪避難できた。この階段は、震災2年前の2009年に設置されたばかり。まさに命の道となった。

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命の道・避難階段に関する伝承看板

子どもたちの命を救った避難階段(国道45号)

岩手県下閉伊郡岩泉町小本字小本6番地25 浜の駅おもと愛土館 MAP

 岩手県下閉伊郡岩泉町の小本地区では津波が水門を越えて流れ込み、壊滅的被害をうけた。
 小本地区にあった旧小本小学校も津波により浸水したが、児童88人らは学校から高台の国道45号につながる避難階段を必死で駆け上がり、 間一髪で無事に避難することができた。
 この避難階段は、震災のわずか2年前の2009年に設置されたばかりだった。この避難階段が無ければ、児童の避難が大きく遅れた可能性がある。この避難階段によって、国道45号はまさに「命の道」となった。


子どもたちの命を救った道(三陸沿岸道路 釜石山田道路)

岩手県釜石市鵜住居第18地割5-1
(釜石鵜住居復興スタジアム敷地内) MAP

 大槌湾からの巨大津波により、釜石市の鵜住居小学校、釜石東中学校両校とも被災した。
 児童・生徒ら約560人は地震発生後直ちに避難を開始。保育園児たちを助けながら三陸沿岸道路釜石山田道路などへ避難した。その後、この児童・生徒たちは、釜石山田道路を走るトラック運転手らにより、当時避難場所として利用されていた旧釜石第一中学校へと移動できた。
 この釜石山田道路は避難路として使われただけでなく、道路流出などにより通行不能となっていた国道45号の迂回路として人や物資の移動に利用され、地域の孤立を回避した。