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まちの主役

仙台市政だより まちの主役

七夕に「復興と鎮魂」の願いを込めて

七夕花火祭特別委員会
仙台七夕まつり協賛会

仙台の夏の一大イベント・七夕まつり。今年は復興への願いを託す、特別なお祭りとなります。祭りで仙台・東北の復興に弾みをと意気込む、花火祭と七夕まつりそれぞれの主催団体にお話を伺いました。

花火祭から笑顔・元気を発信!

七夕花火祭特別委員会は、仙台青年会議所の若手経済人で構成されるボランティア団体です。十数人の精鋭部隊が、花火祭の企画・運営等を一手に取り仕切ります。

震災後は各地での炊き出しや物資輸送などの活動にも従事した皆さんは、祭りを支えるメンバーの確保や警備の課題などを少しずつクリアして行き、花火祭の開催にこぎ着けました。

昨年までは「サポーター」と称する市民ボランティアを募集していましたが、「一緒に活動する」という意味合いを強めるために「パートナー」に名称を変更。6月に開催した説明会には、自身が被災したという学生も駆け付けました。「まちのために何かしたい、という強い思いで皆さん参加されています。そうしたパワーに、私たちが後押しされていると感じます」と委員長の石黒大(だい)さんは語ります。

今年の花火は4部構成。第1部「鎮魂」では弔いの気持ちを、第2部「絆」では人々のつながりを、第3部「狼煙(のろし)」では仙台・東北の元気の発信を、第4部「笑顔」では未来への希望をそれぞれ表現します。

花火の最大の魅力はみんなを一瞬で笑顔にすることだと教えてくれる石黒さん。「今年のテーマ『絆―笑顔の輪を未来へ』には、笑顔がいつまでも続くように、そしてその笑顔が未来へ続くようにとの願いを込めています。一緒に花火を楽しみ、仙台から元気を発信しましょう」と呼び掛けてくれました。

七夕を契機に、仙台・東北の復興を!

七夕まつりの企画・宣伝・運営・警備等に当たっているのは、仙台七夕まつり協賛会(仙台商工会議所内)。

今年は震災の影響を受けながらも、例年通り開催が決まりました。「七夕は祈り・願いをテーマとするお祭りです。今年の仙台七夕まつりは、仙台・東北の一日も早い復興を願って開催します」と事務局の平形聡(ひらがたさとし)さん。一時期、花見などのイベントの自粛ムードもあり、気になったのが市民の反応。庄子美樹さんは「避難所の方から、『七夕が開催されると聞き、とても勇気づけられた』という電話をいただきました。仙台七夕まつりは市民の皆さんの心に深く根ざした祭りなのだとあらためて実感しました」と教えてくれます。

今年は、全国各地でのPR活動にも力を入れています。「祭りをきっかけに全国からの観光客が増え、さらに東北全体の復興につながれば、と考えています。仙台は安全・安心であること、そして七夕に加え、東北地方の魅力ある夏祭りを幅広くアピールしました」と平形さん。こうした活動の成果もあり、全国から「復興への願いを込めた短冊を届けたい」「飾り付けのお手伝いをしたい」との声が数多く寄せられているそうです。

今年の七夕まつりは「復興と鎮魂」がテーマ。被災者や市内の小・中学生が思いを込めて作った七夕飾りが、祭りに彩りを添えます。さらに新たな試みとして、ホームページで願い事を募る「願い短冊」を企画。世界各地からの参加を呼び掛けています。「今年の仙台七夕は特別な意味があると思います。ぜひ、たくさんの方にお越しいただき、ここ仙台から東北の元気を発信していきたい」と庄子さんは意気込みを話してくれました。

ワンポイント情報

【100万人の七夕飾り】

今年の七夕まつりでは、震災からの復興を祈念し、また震災の犠牲となった方々を弔うため、「100万人の七夕飾り」を実施します。

市政だより8月号と一緒にご家庭にお届けした短冊に願いを託し、皆さまどうぞご参加ください。

(問)観光交流課 電話214・8260

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