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役割。 道路や堤防などの果たした役割の記録

巨大津波から逃れた岩手県の鵜住居小学校と釜石東中学校の児童・生徒たち、その避難路となったのは三陸縦貫自動車道 釜石山田道路だった。
仙台東部道路や福島県の国道6号相馬バイパスは、盛土が防潮堤の役割を果たした。また、宮城県の岩沼市寺島地区の住民は、阿武隈川の堤防の上に避難し難を逃れた。
さらに、道の駅では多くの避難者を受け入れ、水や食料、情報などを提供し、支援物資の中継場所としても利用された。命を守り、被災者を支えた働きがそこにあった。

『命の道』として機能。

子どもたちが難を逃れた、釜石山田道路。

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大槌湾からの津波により、岩手県の鵜住居小学校、釜石東中学校も被災。だが、生徒ら約570人は、高台にある三陸縦貫道 釜石山田道路に逃れ、全員が助かった。しかも、その道路を使って避難所の旧釜石第一中学校の体育館へと移動もできた。さらに、この釜石山田道路は迂回路として人や物資の移動に利用され、地域の孤立を回避している。

子どもたちの命を救った、避難階段。

岩手県の小本小学校は津波により冠水したが、児童ら88人は学校から高台の国道45号に続く避難階段を通り、間一髪避難できた。
この階段は、震災2年前の2009年に設置されたばかり。まさに命の道となった。

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岩手県岩泉町国道45号
避難訓練の様子(2010.9.3)
国土交通省 東北地方整備局資料
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岩手県 小本小学校
130段の避難階段(2009.3.25)
国土交通省 東北地方整備局資料

高速道路が防潮堤。

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被災直後の仙台東部道路 仙台若林JCT〜名取IC間

仙台東部道路が、市街地への津波の流入を抑えた。

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福島県相馬市 国道6号相馬バイパス
2011.3.12

仙台市を含む宮城県の中南部は平地のため、海岸から4kmまで津波が達した。
しかし、盛り土構造(7〜10m)の仙台東部道路によって、市街地への津波や瓦礫の流入が抑制された。仙台市の東部を北から南に走るこの仙台東部道路が、防潮堤の役割を果たしたわけだ。また、仙台若林JCTと名取ICの間では、津波から逃げる高台として約230人が避難している。
福島県相馬市の国道6号相馬バイパスでも、盛土区間が防潮堤の機能を果たし、津波の浸水を防いでいる。

住民を守り、支えた堤防。

住民が津波から逃れた寺島堤防、公民館への避難路となった中下堤防。

宮城県岩沼市の寺島地区は阿武隈川の河口部に位置する平地のため、近くに高い場所がない。大津波警報が発令されたとき、住民約50人は阿武隈川の寺島堤防に避難した。海からの津波と川を遡上する津波との挟み撃ちにあったが、波が堤防を超えることはなかった。住民は一人も犠牲者を出すことなく、堤防を経由して岩沼市民会館へと避難することができた。
また、松島市野蒜地区の住民約80人は、鳴瀬川河口付近にある野蒜築港資料館の2階に避難し、その後中下堤防を通って中下公民館に避難した。
どちらの堤防も耐震対策がなされており、地震大津波に耐え、大きく被災することがなかった。

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避難に利用された寺島堤防(阿武隈川)
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避難路となった中下堤防(鳴瀬川)

防波堤が津波高低減。

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釜石港湾口防波堤により、津波の高さは約4割低くなっていた。

釜石湾の入り口に南と北から伸びる2本の湾口防波堤。湾の開口部を挟んで長さ990mの北堤と長さ670mの南堤があったが、巨大津波によって破壊された。だが、被災したとはいえ、この堤防により津波の高さが抑えられ、海岸部の防波堤を越える時間を送らせ、遡上する高さを低減させている。
釜石港沖合のGPS波浪計のデータを用いて計算した結果、湾口防波堤がないと考えた場合の釜石湾奥部の津波高は13.7m。一方現地の実際の痕跡高は8.1mのため、湾口防波堤により津波高を約4割低減することができた。

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避難の駅となった、道の駅。

道の駅では避難者を受け入れ、水や食糧、情報などを提供。

東北管内の道の駅では、被災直後から近隣の多くの避難者を受け入れた。
水や食糧の提供をはじめ仮設のトイレ、通行規制などの情報提供も行っている。また、支援物資の中継場所や救援活動に携わる人の集合場所、休憩場所にも利用された。
宮城県大崎市の道の駅「三本木」や岩手県宮古市の道の駅「たろう」では、今回の震災以前に防災拠点として整備されており、その機能を発揮している。

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自衛隊前線基地
道の駅 津山
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捜索拠点
道の駅 南相馬
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支援物資中継場所
道の駅 そうま
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避難者受け入れ
道の駅 南相馬
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避難所の様子
道の駅 ひらた
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避難状況
道の駅 三本木
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災害トイレ
道の駅 三本木
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自衛隊前線基地
道の駅 津山
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自衛隊前線基地
道の駅 津山
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