復旧・復興拠点

道の駅では多くの避難者を受け入れ、水や食料、情報などを提供し、支援物資の中継場所としても利用された。また、福島空港では、国内外の救援機、旅客臨時便、救援物資等を受け入れる災害活動の拠点として24時間体制で運用した。
命を守り、被災者を支えた働きがそこにあった。

避難・支援の拠点となった道の駅。

東北管内の道の駅では、被災直後から近隣の多くの避難者を受け入れた。水や食糧の提供をはじめ仮設のトイレ、通行規制などの情報提供も行った。また、支援物資の中継場所や救援活動に携わる人の集合場所、休憩場所にも利用された。
宮城県大崎市の道の駅「三本木」や岩手県宮古市の道の駅「たろう」では、今回の震災以前に防災拠点として整備されており、その機能を発揮している。
 福島県いわき市の道の駅「よつくら港」では、ボランティアや道の駅交流会の協力・支援により、早期に炊き出しや販売イベント等の活動を再開するなど、地域の復旧・復興の拠点となった。


国内外の救援機・救援物資などを受け入れた福島空港。

福島空港は、巨大地震や原発事故の複合災害が発生する中、津波被災により機能不全となった仙台空港の代替機能を担い、国内外の救援機や救援物資、旅客臨時便など、24時間体制で運用し受け入れた。
発災直後から、救難救助、人員や物資輸送等の重要な拠点として約2ヶ月間にわたり活用された。

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復旧・復興拠点に関する伝承看板

広域支援・物資輸送を行った救難救助の拠点(福島空港・あぶくま高原道路)

福島県須賀川市、石川郡玉川村(福島空港敷地内) MAP

 福島空港は、巨大地震や原発事故の複合災害が発生する中、津波により被災し機能不全に陥った仙台空港の代替機能を担い、国内外の救援機や救援物資、旅客臨時便などを24時間体制で受け入れ、救難救助、人員や救援物資の輸送等の重要な拠点として、約2ヶ月間にわたり活用された。
 また、福島空港に接続する「あぶくま高原道路」も被災し、通行止めとなったが、被災直後に復旧工事を開始し、わずか4日後には福島空港IC~小野IC間について緊急車両の通行を可能とした。 さらに9日後には全線で一般車両の通行を可能とし、災害応急対応への緊急輸送路として大きな役割を果たした。


津波被害からいち早く再開した地域振興の拠点(道の駅よつくら港)

福島県いわき市四倉町五丁目218-1(道の駅「よつくら港」敷地内) MAP

 国道6号沿岸部に位置する道の駅「よつくら港」は、オープンから8ヶ月足らずで津波による壊滅的な被害を受けた。早期の復活は不可能と思われたが、会津地方の三島町や北塩原村などのボランティアの協力を得て5日間で瓦れきを撤去し、4月16日からは、毎週末の炊き出しや道の駅関係者の支援による販売イベントを開始するなど、津波被災地域の復興拠点としていち早く活動を再開した。
 その後も地域支援イベントを継続しながら、翌年の2012年1月には大型テントで仮営業開始。同年8月11日にリニューアルオープンを迎え、現在は海水浴場やマリンスポーツで賑わう地域復興の拠点となっている。